最終更新日 2020年9月28日 by neecat
どうも、neecat(にーきゃっと)です。
今回は、おすすめしたい本について説明したいと思います。
この本のタイトル、「白銀の墟 玄の月」は、「しろがねのおか くろのつき」と読みます。
この本は、小野不由美さん(屍鬼など書いてます)の「十二国記シリーズ」の最新作となっています。(発売されてから一か月以上たっていますが…)
この「十二国記シリーズ」について、あまり知らない方に紹介していきたいと思います。
多少、ネタバレがあるの注意です!
十二国記シリーズとは
「十二国記シリーズ」とは、私たちが住む世界とは別の世界、異世界(十二国記の世界)でのお話になってます。私たちの世界と十二国記の世界は、条件が揃えば、一応、行き来できるようにはなっているようです。
この十二国記の世界は、イメージとしては、昔の中国(三国志とかそのあたり時代?)という印象があります。名前なども基本的には、訓読みではなく、音読みです。
そして、十二の国が存在しており、世界の果てがない平面な世界という設定になっています。(地球は、球体なのでまっすぐ進んでいけばいつかはスタート地点に着きますよね)
やはり、異世界なので妖獣など動物ではない生物が存在しています。また、神、天帝という概念が強くある世界となっています。
上記に、十二の国が存在すると書きましたが、各国には王が存在しており、その王を誰にするかを決めるのが天帝である、それが一般常識な世界です。そして、自国を荒らしたり、他国を侵略しようとしたりすると、王に天罰が下る…神という存在を実感するような世界になっています。
「十二国記シリーズ」は、現在、
- 魔性の子
- 月の影 影の海
- 風の海 迷宮の岸
- 東の海神 西の滄海
- 風の万里 黎明の空
- 図南の翼
- 黄昏の岸 暁の天
- 華胥の幽夢
- 不緒の鳥
- 白銀の墟 玄の月 (←今回出版)
以上が出版されています。
今作を読むにあたって
前項の赤字になっている3作品が、今作 に関係した内容となっています。(赤字以外の作品でも多少、同一の登場人物がいますが)これらの作品は、『高里 要』という青年を中心とした物語であり、十二国記の国の一つ『 戴 (たい)』をメインとした内容となっています。
時系列順に作品を並べると
風の海 迷宮の岸
↓
魔性の子
↓
黄昏の岸 暁の天
↓
白銀の墟 玄の月
この順番で読むと内容が理解しやすいと思います。(最初に出版された「十二国記シリーズ」の『魔性の子』を最初に読むと、なにがなんのことやら…になります(笑))
また、十二国記の世界観を理解する為に、他の十二国記シリーズも読むことをおすすめします!
neecat の感想
今作で 『戴』 の国と『高里 要』との関わりについて、待望の完結作品となりました。『黄昏の岸 暁の天』が出版されてから、かなり長い年月をかけての出版でしたね(笑)。出版されるまで、この国はどうなってしまうのだろうか、とモヤモヤした気持ちでした。やっと、完結となりすっきりした部分もあったのですが、なんとなく腑に落ちない(なぜこの人物はこのような行動をしたのか、とか)部分もありました…
今後、「十二国記シリーズ」の短編集が出版されるそうなので、この腑に落ちない部分が解明されればいいなぁと思います。
以上、 本「白銀の墟 玄の月」についてでした。
十二国記シリーズは、大変面白いのでぜひ読んでいただきたいです!(私が一番好きな作品は、『図南の翼』です)